足の臭い、洗っても落ちないのはなぜ?

毎日しっかりと足を丁寧に洗って清潔にしているのに、足の臭いが取れない。

そんな悩みをお持ちの方は多いですよね。

洗っても洗っても落ちない足の臭い。どうしてそんなことになるのでしょう。

落ちない臭いの原因はイソ吉草酸

中には朝出かける前と帰宅後、毎日2回は足を洗っているのに足が臭いという人、洗ったあとでも臭いという人もいます。

臭いが足に染み付いてしまっていて、中から臭っているのでは?とすら思ってしまうほどですよね。

これは何かの病気のせいかもしれない、と思う人もいるようですが、水虫を除いてそれは稀なケースです。(実際には水虫の原因である白癬菌も匂いません)

では、なぜそれほどまでに足が臭いかというと、足の臭いの原因の多くはイソ吉草酸にあります。

イソ吉草酸というのは、天然の脂肪酸の一種ですが、特定悪臭物質に指定されているほど強烈な臭い物質です。

イソ吉草酸については、「足の臭いの元となるイソ吉草酸とは?」の記事でも詳しく書いていますので、ぜひこちらも読んでみて下さい。

特定悪臭物質は、不快な臭いの原因となり、生活環境を損なうおそれのある物質として指定されているもの。

足が臭っている程度では、そこまで大げさなことにはなりませんが、そのくらい臭いものであるということには違いありませんよね。

そしてこのイソ吉草酸は、どんなに念入りに洗っても、すっきりと落とすことが難しい物質でもあるのです。

足の臭いの原因はこれだけではありませんが、イソ吉草酸が原因で匂っている場合は、石けんで洗うだけでは取れないというのが、洗っても足が臭い理由の一つです。

イソ吉草酸の臭いを取るには重曹が有効

イソ吉草酸は雑菌が汗や皮脂をエサとして分解するときに発生するので、汗が多ければ多いほど、皮脂の分泌が多ければ多いほど、作られやすくなります。

心当たりのある人は、汗や皮脂の対策をしっかり続けることが、基本的な防止策になります。

発生してしまった臭いには、重曹で対策します。

重曹の効果なんて都市伝説くらいのものでしょ?と思っている人もいるかと思いますが、下手な消臭スプレーより断然良いという経験者が多いのは事実です。

重曹でイソ吉草酸の臭いが消えるのは、中和作用によるもので、酸性の性質を持つイソ吉草酸に対して、弱アルカリ性の性質を持つ重曹を用いることで臭いの発生を抑えます。

効果的なのが重曹あし湯で、洗面器などに入れたお湯にスプーン1杯程度の重曹を溶かし、15〜30分間足を浸しておくだけで、足の嫌な臭いが取れます。

もちろんイソ吉草酸は毎日産生されるので、重曹あし湯も毎日行うのがおすすめです。

重曹を足にこすりつけるだけでも効果あり

とはいえ、忙しい日々の中で、毎日あし湯タイムを取れる人もそう多くはないと思います。

そこで試してほしいのが、足を綺麗に洗ったあとに、重曹を直接手に取って擦り込む方法です。

適量の重曹で足全体、特に臭いが溜まりやすい足の指の間や爪の周辺をマッサージするようにこすり、最後にお湯で流します。

その後に、足を拭いて臭いを確かめてみて下さい。

きっとウソのように、あの嫌な臭いがしなくなっていると思います。

時間のあるときには重曹あし湯を、忙しい日には重曹マッサージを続けるだけでも、足の臭いの悩みはかなり緩和されるはずです。

また重曹には吸湿性もあるので、脱いだ後の靴に重曹を入れたガーゼなどで作った袋を入れておくのも効果的です。

この方法でも臭いが取れないときは、臭いの原因はイソ吉草酸以外、例えばアンモニア臭などの可能性があるので、別の対策を考えて下さい

まとめ

お料理や掃除にも使え、用途の広い重曹は、家にひとつ置いておくと色々使えて重宝します。

薬局やドラッグストアはもちろん、普通のスーパーでも安価で手軽に買えますので、ぜひ試してみて下さいね。

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