あなたは「イソ吉草酸」という物質の名前を聞いたことがありますか?

これは足の臭いニオイを発生させる元となっている”ニオイ物質”なのですが、あの独特の足のニオイは「イソ吉草酸」の匂いだと言われています。

足の臭いの元となるイソ吉草酸とは?

でも、なぜ足にそんな物質が発生してしまうのか、不思議だと思いませんか?

イソ吉草酸は脂肪酸の一種

イソ吉草酸は脂肪酸の一種で、ニオイを嗅いでみると、納豆やブルーチーズのようなムッとするニオイがします。

足の皮膚に住みつく常在菌(足の皮膚の表面にもともと住んでいる雑菌たち)は、皮脂や角質を栄養源にして、弱酸性の脂肪酸を作り出します。

それは私たちの体にとっては良い働きで、脂肪酸のおかげで皮膚は酸性になり、外部からの細菌の侵入を防ぐバリアの役割をしてくれているのです。

ところがこれが体の仕組みの不思議なところなんですが、体調や環境の変化でこのバランスが崩れると、雑菌が増え過ぎてニオイ物質がよけいに作られすぎたりすることで、足がものすごく臭くなったりするわけです。

正直な話し、小さな子どもの頃から足が臭いという人は体質的なものもあるということですが、なぜ足のニオイが強い人とそうでもない人がいるのかということは、まだあまり良くわかっていません。

ですから、ここではとりあえず体質的なことは置いておきますね。

さて「イソ吉草酸」に話しを戻しますが、この物質は雑菌が古くなった皮脂や角質を分解したときに作られます。

靴下を脱いだときのあの納豆のような強烈なニオイは、「イソ吉草酸」の匂いです。

イソ吉草酸は特定悪臭物質のひとつ

「イソ吉草酸」は悪臭防止法という法律で”特定悪臭物質”に定められているほどの、かなりの手強いニオイです。

特定悪臭物質とは、不快なニオイの原因となり、生活環境を損なうおそれのある物質で、例えば臭いニオイの代表格、アンモニアや硫化水素、トルエンなども特定悪臭物質の仲間です。

ところがこの「イソ吉草酸」、そんじょそこらの臭さではないんですね。

悪臭防止法ではニオイによる公害を防ぐために、規制基準というものが設けられているのですが、その値がなんとアンモニアの1000分の1なのです。

つまり、アンモニアのたった1000分の1で、基準値を越えてしまうようなニオイということになります。

硫化水素ですら、「イソ吉草酸」の足元にも及びません。

そんな恐ろしいほどの強烈なニオイ物質が、足の皮膚で作られるなんて・・・。

イソ吉草酸、恐るべしです。

まとめ

誰の足からもこの強烈なニオイが発生しているわけではなく、世の中にはほとんど足が臭くならないという、羨ましい人が存在するのも事実です。

そういった方々は、体質的なものもあるのでしょうが、いろいろと普段から生活習慣が整っていたり、足のケアをしっかりされているのかもしれませんね。

また、ストレスや興奮なども汗を余分に出したり、自立神経やホルモンの乱れから雑菌が増えやすい状態を作ってしまうことがわかっています。

こうしたことに注意して、穏やかな心持ちで過ごすことも、足のニオイ対策になるのかもしれません。